聞きなれない言葉も知ってしまえば安心です~屋根の形編~
家に関する馴染みのない言葉、聞いたことがあるけど意味がよく分かっていない言葉、そんな言葉を拾い出し私たちとより深くつながって頂ける、「知れば安心
」のコーナーです
。
今回は前回の陸屋根(りくやね)から派生して”屋根の形”をご紹介したいと思います。
世の中には、基本となる形があり それを何通りも組み合わせてできる模様があります。そして、そんな模様に意味合いをつけるのは日本人独特な感性と言えそうですね。実は日本の屋根
にも基本となる形があるので、いくつかご紹介します。
雨漏り修理で最初に現場調査にお伺いする際に、分かれば屋根の形などを教えて頂くとより作業がはかどりますので、ご協力お願いします
。
大きな2面で作られた屋根の形をしており、一番上に作られるのが棟(むね)と呼ばれる箇所です。
ドラえもんに出てくる、のび家の屋根・ちびまる子ちゃんにでてくる さくら家の屋根の形がこれを元にしてますね。
ここでの雨漏り箇所は、平らな面(平部)の屋根材の破損か、棟の破損がほとんどを占めます。
全面リフォームの際は、平面がほとんどを占める為、作業としても伸び、工期も比較的短く済みます。
上記、切妻よりさらに近年新築に多い屋根の形がこちらの滑り台のような形で、片流れ(かたながれ)と言います。
先程の切妻屋根の平面の形の半分になっており、且つ棟も半分は壁のように垂直に垂れ下がる形になっております。
こちらも雨漏りする箇所は、切妻屋根と同様平部の屋根材の破損が多いです。棟は、ケラバと呼ばれる 滑り台で例えると手すりのように上から下に向けて斜めになっている箇所がありますが、そちらと同様に壁のように垂直になっている箇所が破損していたりすると、雨風が強い時などは吹き込む恐れがあります。
こちらの屋根が恐らく、一番工期的には早いです。
こちらの平面が4つ重なりできた屋根を寄棟(よせむね)と呼んでおります。
一番上の棟は先程と変わりないのですが、今度は斜めになった線・隅棟(すみむね)と呼ばれる箇所がでてきました。
こちらは斜めになってることもあり、防水対策をちゃんとしておこないと雨漏りの原因になります。
また雨漏りする箇所としても、この隅棟が経年劣化により痛みやすい箇所でもあります。
そして、最後は入母屋(いりもや)と呼ばれる昔ながらの日本の屋根の形で、お寺や名跡にある建築物には さらにこの入母屋の形を基本としながら変化させております。
この形の屋根には、瓦を使ったお家が多く、また雨の事を考えた施工を知っていないとできない為、若い職人さんでした事がないという話も聞いたことがあります。
こちらの屋根の雨漏りは複合的な要素がある場合がありますので、できるだけ経験のある会社に見てもらうのが選ぶポイントになりますが、やはり棟・隅棟は注意しておいた方がいいでしょう。
様々な屋根の形により、雨漏りするパターンも違ってきますが、基本的な考えとして皆さんのご紹介しました。
もし雨漏りしたら、私たちの屋根の形はどんな風になっているか一度確認してみて下さい。
そんなの確認しようがない!!とそんな方は、
グーグルマップという検索ソフトもありますので、そちらも一度確認してみて下さい。
そのお話はまたの機会に。では
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