瓦屋根建築材料「漆喰(しっくい)」の歴史について調べてみました。
瓦屋根には、しっくいと呼ばれる日本古来の建築材料を使います。漢字で書くと漆を喰うです。ちょっとこわいですね。なぜこう書くのでしょう?気になったので早速調べてみました。漆喰も漆もどちらも長い歴史があります。
ウルシを喰うと書きますが、しっくいの中にウルシの成分は入っていません。
「漆喰」は当て字です。もともとは「石灰」と書いて、(しっくい)と読んでいました。
中国から日本に渡って来た時に、当て字として「漆喰」になります。
しっくいは、日本古来の建築材料の一つです。
ウルシ・・・樹液が主成分
漆喰・・・・石灰が主成分
このようにどちらも天然素材からできています。
しっくいが建物のどんなところに使われているのか見てみましょう。
国宝 姫路城でも真っ白な屋根が目立っていますね。
屋根目地(瓦の継ぎ目)にも白しっくいを塗っているので、屋根が白く見えます。
しっくいは古くから城、寺社、土蔵など、土や木で造られた壁の上に塗られ、防火性を高めてきました。
日本での歴史は古く、縄文時代後期には使われていたことが発見されています。千葉県の貝塚遺跡の住居跡で発見されたしっくいが日本最古のものです。
古墳時代には、高松塚古墳、キトラ古墳などに見られます。
室町時代には、城壁や武家屋敷に使われました。
土壁に漆喰を塗り、防火性を高めたのです。
しっくいにつぶ状の小石を混ぜ込んで塗り、さらに防御性を高めた土壁もあります。
しっくいは、瓦と同様に昔から日本の屋根を守ってきたのかもしれませんね。
しっくいは私たちの生活に長く寄り添ってきました。今では進化して、バスマットやコースターといった
しっくいの特徴をいかしながら形を変えて私達の生活を支えてくれています。
調べてみると、なんとしっくい記念日があるようで「し(4)っ く(9 )い」で4月9日となっているそうです。
お後がよろしいようです
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