呉市 腐食して穴が空いた銅板。ステンレス谷板に差し替え工事完工です
本日もブログをご覧頂き、有難うございます。
前回は、腐食して穴が開いた銅板より雨漏りして化粧軒天がふやけた状態になっていました。今回は、その後のご提案で
谷板を現在の銅板からステンレス板に替える事になりましたので、ご紹介します。
場所が玄関上という事で、限られた狭い場所ですが、屋根の瓦を一部を解体するので、その瓦を置いておける屋根足場を作っておきます。
それが準備出来たら、谷板に干渉している棟から解体していきます。
棟の一部が解体できたら、谷板周りの瓦を水上側から順番に剥がしていきます。
谷部は違う屋根面同士が突き当たる箇所なので、作業する際は非常に足元の悪い場所です。谷板の長さに関係なく、安全に注意しなければならない作業場の1つです。
谷板は雨水が集まり、雨漏りが発生しやすい箇所です。
瓦の対応年数が40~50年ほどあっても、その他のしっくいや防水紙(ルーフィング)はそれほど対応できません。
今回は、谷板下のルーフィングを増し貼りしていきます。そうすることで、2重にも3重にも雨漏りに強い屋根に仕上がっていきます。
先程のルーフィング上に新しくステンレス製谷板を取り付けていきます。
しかし、ステンレス谷板はどうやって固定しているのでしょうか。谷板に直接釘等を打ち込むと、谷板に穴が開いてしまいます。
実は、谷板の端部は水返しといって立ち上がっています。その立ち上がりに同質のステンレス鋼を挟み込んで、屋根下地に固定していきます。固定する部材は、ステンレス製の釘やビスを使用します。
同じ材質のものを使用するには理由があります。それは、例えばステンレス製のものに鉄製のものを隣接すると「電蝕」といって腐食してしまうからです。
金属を使用する際は、できるだけ同質のものを使用するのが望ましいでしょう。
さらに、当社では瓦受けとしても水返しとしても使用できるウレタン材を谷板に貼り付けて、雨量が多い時でも谷板より溢れないようにしております。
谷板が取り付けられたら、谷板周りの瓦も葺き直していきます。そして、最後に一番最初に解体した棟部を積み直していきます。
新しく積み直す棟部には、赤土を使用せず南蛮しっくい(シルガード)を使い、防水性を上げていきます。
以前は、腐食して変色した部分に穴が開いていた銅板でした。お客様も銅板に穴が開くとは知らなかったようで、瓦が割れていると思っていたようでした
。
以前とは見違えるように、漆黒のステンレス板を新設することでお客様も安心していました。又、別の箇所も雨漏りしていないか気になるという事でしたので、引き続き点検させて頂きたいと思います。
以上で、呉市 腐食して穴が空いた銅板をステンレス谷板に差し替える工事は終了です。
これからは朝晩が日に日に寒く
、夕方も早く日が暮れる季節に入ってきましたので、通常より作業時間が短くなってきます。現場作業がスムーズに進むよう準備を怠らない様にしていきたいと思います。本日も最後までご覧頂き、有難うございました。
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