呉市T様邸 劣化したU瓦が割れて困っているお客様の元へ行きました。
呉市T様邸ににて、U瓦屋根の上に物が落ちて、そこがバリバリになってしまい雨漏りしないか心配だから見に来てほしいと連絡を受けましたので、一度現地調査に伺う事にしました。
場所は商店街が近く割と人も多いので点検といえども十分に注意が必要です。ご相談があったのは、手前の2階瓦屋根の奥にあるU瓦でした。
写真で見ても、かなりの劣化が進んでおります。
表面の塗装の剥離が端部からなっており、状態もかなり脆い(もろい)ように見えます。
U瓦の下は板金屋根の瓦棒があるようでしたので、すぐに雨漏りにはならないと思いましたが、お客様から応急修理でいいから何とかして欲しいとの事でしたので、GL(ガルバリウム)鋼鈑を加工して修理する事にしました。
このような状態だと、仮に破損個所の在庫があったとしても、差し替え交換時に足元に力を入れて他のU瓦を破損する恐れがあり、歩いただけでも割れそうな程でした。
まずは、破損周囲を掃除し、U瓦の形状に合うようにGL鋼鈑を成型・カットします。
そして、差込み後のズレ留めにコーキング(黒色)を塗ります。
そもそも、U瓦とは40年近く販売され続けた積水屋根システム㈱という『セキスイ』ブランドを推進して拡大された屋根材でした。軽くて強いという宣伝から、瓦棒の上にカバー工法が取れるといったメリットにも着目され全国で50万棟近くも販売され続けました。
それがアスベストによる健康被害の風潮で1990年8月以降にノンアスベストとして再販売されますが、その頃より日本全国でクレームが相次ぎました。
アスベストを含まない事により、本体の強度が想定していたよりも弱く、劣化が早まり、ついには製造・販売中止にもなったのです。
なので、こちらのお客様の屋根も状態からみてアスベストを含んでいない状態で劣化が進んだ結果、少しの衝撃でも破損したものと思われます。
先程のGL鋼鈑を差込み、横から吹き込まないようにコーキングを塗りました。
その他の手の届く範囲で、ひび割れ箇所もコーキングにより応急修理をさせて頂きました。
以上で、U瓦破損の応急修理は以上です。
U瓦は劣化の進み方が他の屋根材より早いので、気になる方は一度お問い合わせしてみて下さい→
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